物価の高騰が続き、節約は必須の毎日。
なのに、「節約、頑張ってるのに全然ラクにならない…」
そんなふうに感じている人、少なくないのではないでしょうか。
食費を削り、外食も我慢。セールでしか服を買わず、旅行も控えている。なのに、なぜか毎月ギリギリ。貯金もなかなか増えない。
その“節約疲れ”の正体、じつは「間違った節約」にあるかもしれません。
どうして節約に疲れてしまうのか?決定的な理由は3つ
どうしてあなたは節約に疲れてしまうのでしょうか?
それには3つの理由があります。
(1)自分自身を削る節約をしている
いつもの節約で必要なものまで我慢していませんか?
健康を損なうような無理な節約、家族との時間が減るようなストレス節約。
そうした「自分を削る節約」は、長続きしませんし、心がどんどん苦しくなっていきます。
(2)“安さ重視”で買うものを選んでいる
買い物をする時、目先の安さに飛びついて、結果的に損をしているケースもあります。
たとえば、安さだけで選んだ日用品や食品がすぐにダメになる、使いづらくて結局買い直す…。
「安物買いの銭失い」は、まさにこの状態です。
(3)固定費の見直しをしない
さらに見落としがちなのが、“固定費”の存在です。スマホ代、保険料、サブスクなどなど、一度契約すると、見直さずに払い続けてしまいがちです。
ここを改善するだけで、実は毎月数千〜数万円の余裕が生まれることもあります。
FPからのアドバイス:「節約=我慢」はもうやめよう
FPとしてお伝えしたいのは、節約は「自分を苦しめること」ではなく、「お金の流れを整えること」だという点です。
節約が苦しくなる理由の多くは、「見直すべきポイント」がズレていること。まずは、我慢ではなく「ムダを把握する」ことから始めましょう。
大切なのは、感情的に削るのではなく、数字で見て判断することです。アプリでもノート形式でもなんでもOK!自分のやりやすい方法で家計簿をつけて、支出の内訳をざっくり把握し、固定費や習慣的な支出にメスを入れるのが効果的です。
✅ ムダづかい発見チェックリスト(5つの質問)
次の5つの項目に「はい」が多い人は、節約の見直しポイントがあるかもしれません。
(1)サブスク(月額サービス)を2つ以上契約していて、最近使っていないものがある
(2)毎月のスマホ代が7,000円以上かかっている
(3)食材をよくダメにしてしまう
(4)保険の内容がよくわからないまま、長年そのままにしている
(5)コンビニやドラッグストアで「つい買い」することが週3回以上ある
節約は、未来の安心のための習慣です。
「無理なく・続けられて・成果が出る」節約にシフトしていけるように、まずは“何をやめるか”を見つけるところから始めてみましょう。