リバウンドしない生活費ダイエット、何をすればいい?

食品の値上がり、電気代の高騰。今、私たちの家計はかなりの痛手を受けています。そんななか、いつでも安定した家計管理ができるように、生活費ダイエットをしておきませんか?そこにリバウンドしない仕組みを取り入れると、安定した家計を維持することができます。

体重管理のダイエットと生活費ダイエットは似ている

あなたは、体重管理のためのダイエットをしたことがありますか?食事や運動など、目標体重に向けていろいろな方法を試したことがある人は少なくないかもしれませんね。実は、体重管理のダイエットと生活費ダイエットには、共通点がたくさんあるんです。

食べる量を制限する=使うお金を制限する

食事の量が増えると、体重が増えやすくなります。なので、食べる量をコントロールして、摂取カロリーが増えないようにします。

これを生活費ダイエットに置き換えると、使うお金を制限することになります。無駄な出費が増えないように、お金の使い方をコントロールする点が共通していますね。

体重を記録する=家計簿をつける

レコーディングダイエットという方法をご存じですか?毎日体重を測って、記録していくことで、自分の体重を意識するようになります。もし前日より体重が増えているときは、何が原因だったかを考えることができます。体重を測って、それを見直すことでダイエットができるのです。

これを生活費ダイエットに置き換えると、家計簿をつけることになります。何にいくらお金を使ったのかを記録することで、お金の流れを知ることができるようになります。自分のお金の使い方の癖や傾向に気づくことができるのです。それを忘れず見直すことで、無駄のないお金の使い方ができるようになります。

食事の量を決める=予算立て

ご飯の量、おかずの量、食べるものなど、栄養バランスやカロリーを考えて食べる量を決めることで、体重が増えるのを防ぐことができます。

これを生活費ダイエットに置き換えると、予算立てになりますね。毎月の支出は、あらかじめ予算を立てておき、その範囲内でやりくりをします。こうすることで、使えるお金の範囲を意識するようになるので、無駄な出費をなくせます。

野菜から食べる=先取り貯蓄

ベジファーストというダイエット法。食事の時、最初に野菜を食べることで、糖質の吸収をコントロールできるそうです。糖質のとり過ぎは太り過ぎのもと。そこで、まずは野菜から食べることで、体重増加を抑えられます。

これを生活費ダイエットに置き換えると、先取り貯蓄になります。毎月、確実に貯蓄するためには、収入から最初に貯蓄分を取り分けることが重要です。積立定期や積立投信、iDeCo、つみたてNISAなど、毎月給料日など決まった日に、自動的に貯蓄や運用に回せる仕組みをつくっておくと、自動的にお金は貯まっていきます。

運動する=理想の家計や貯蓄目標を決める

ダイエットでは運動も欠かせません。理想の体型や目標の体重、健康づくりといった目的があるから運動をするんですよね。

これを生活費ダイエットに置き換えると、理想の家計や貯蓄目標を決めることになります。どんな自分になりたいのかを決めて、それに向かって行動する。これは、ダイエットや健康を目標に運動をすることと共通しているといえます。

リバウンドしない生活費ダイエットとは?

体重管理のダイエットはうまくいかないと、せっかく減った体重が元に戻ってしまうことがあります。生活費ダイエットも同じで、せっかくいい習慣ができてきたのに、管理が面倒になって行動をやめてしまうと、無駄の多い家計に逆戻りしてしまいます。

では、リバウントしない生活費ダイエットをするには、どうしたらいいのでしょうか?

生活費ダイエットで大事なことは、最適な家計の全体像をつかむことです。そのためには、次のことを意識してみてください。

1ヶ月、1年間のお金の流れを知ること

毎月、何にいくらお金を使っているのか、家計簿に記録してお金の流れを知ることが大事です。最初は家計簿をつけていきますが、慣れてきたら、最適な予算立てを考えてみてください。お金の流れがわかれば、使うお金がどれくらいになるのか予測がつきます。それをそのまま予算立てするのです。

1年間のお金の流れは、ボーナスの使い方を確認して、年に1~2回程度の支払い(年払いの保険料やクレジットカードの年会費など)には何があるのかをチェックしておきます。毎月のお金の流れは家計簿や予算立てで確認できますから、イレギュラーな出費を確認すれば、1年間のお金の流れを把握できます。

貯蓄額を決めること

毎月の貯蓄額を決めておくと、収入があったときに即お金を取り分けることができます。また、積立定期や積立投信、iDeCo、つみたてNISAなどを利用すれば、あらかじめ月々の積立分を決めておくので管理が楽になりますし、貯蓄の仕組み化ができます。

貯蓄額を決めるのが難しいときは、ライフイベント表を書いてみてください。ライフイベントとは、進学、結婚、出産、就職、退職、住宅購入など、人生の節目にあたるイベントのことです。

ライフイベント表はこちらで入手できます。

イベントごとに、かかるお金を予測して書いておけば、いつまでにどれくらいの貯蓄が必要になるのかがわかります。それを月々の貯蓄額に落とし込んでみてください。ライフイベント表には旅行なども書いておくといいですよ。

重要なのは、お金のすみ分け

月々の生活費、ボーナスからの出費、イレギュラーだけれど必要な出費が把握できれば、家計の全体像が見える化できたことになります。そうなると、「使ってもいいお金」と「貯めておくお金」のすみ分けができます。生活費ダイエットの基本は、「使ってもいいお金」と「貯めておくお金」の把握です。あとは、使ってもいいお金の範囲内でやりくりしたり、時に自分の好きなことにお金を使ったりすれば大丈夫。使ってもいいお金の範囲を守り、それを続けていけば、リバウンドすることはありません。

体重管理のダイエットは、うまくいけばそれが習慣になります。生活費ダイエットも同じで、使ってもいいお金の範囲を守り続ければ、それが習慣となって、あなたにとって最適な家計が完成します。大変なことがあるかもしれませんが、決めたことを続けて理想の暮らしを手に入れてくださいね。

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