親が介護になる前に考えておきたいことがあります

介護コラムが毎月掲載されることになりました

この4月から、介護情報サイト「介護カレンダー」 にて毎月介護コラムを掲載していただけることになりました。

4月のコラムはこちらです。↓

<FPと考える>親の介護費用は誰が出す? 大事なのは事前準備

人生の中で最初に介護に関わる場面といえば、親の介護だと思います。親が高齢になるにつれ体に不調が出て、誰かの介助がないと日常生活を送れなくなるときがやってくるかもしれません。それに介護にはお金が必要になります。そのお金を誰が負担するのか、迷う方もいるのではないでしょうか?

そんな方のために、親の介護費用の負担についてコラムに書きました。また、親が介護状態になってから慌てないように、まだ親が元気なうちにやっておきたいことも書いています。

親の介護が心配な方、高齢になった親の日常生活が以前よりも難しくなってきたように感じる方は、ぜひ読んでみてください。

親の介護、自分の介護、いざというときに慌てないための心構え

ライフプランを考えるときに、老後資金の計画を立てておく人は多いです。
けれども、介護費用まで考える人はどのくらいいるでしょうか?

人生の中で、すべての人に介護が必要になるわけではありません。元気にセカンドライフを謳歌する人もいらっしゃいます。なんとなく介護の不安はあるけれど、介護に備えて準備をしておく方は少ないかもしれませんね。

日本には「介護保険制度」という公的支援があります。誰もが40歳になれば介護保険に加入し、介護が必要になったときは要介護認定を受ければ1割~3割負担で介護サービスを利用することができます。

介護サービスを受けるときは自己負担分だけの支払いで済むのですが、医療保険のようにいつでも自己負担分だけで済むというわけではありません。介護保険のサービスには利用限度額があり、その限度額を超える分は全額自己負担になってしまうのです。また、介護保険の対象外になるサービスもあるので、介護の度合いや利用するサービスによってはお金がかかることがあるかもしれません。

そんなことから、老後は生活費の他に、医療費や介護費用を補てんするための貯蓄があったほうが安心です。それだけでなく、どのような介護を受けたいか(自宅がいいのか、施設に入ってもいいのか)を考えておくことをおすすめします。また、施設を利用したいなら、どのくらいの費用感なのか、お近くの施設を調べておいてもよいかもしれません。

親の介護から学べることがある

もしかしたら、親の介護を経験することで、介護に対する考え方が固まるかもしれません。介護される人の望むこと、介護をする人が望むことなど、いろいろな気づきがあると思います。また、支援をしてくれるのは担当のケアマネージャーです。良いケアマネージャーは介護される人だけでなく、介護をする側の人のこともちゃんと見てくれます。私も母の介護を経験したとき、ケアマネージャーさんが老々介護の父のことをずっと気づかってくれました。父の負担を軽くするためのサービス提案もしてくれたのです。このことから、ケアマネージャーと良好な関係を築くことは重要なことだと実感しました。

ぜひ親の介護を経験して、介護保険サービスの行われ方や、介護サービスにかかる費用感を体感してください。最初の介護経験が、他の家族の介護、将来的には自分の介護にも活きてくるのです。

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